- 係り結び
- かかりむすび【係(り)結び】(1)(広義には)主に文語において, 文中に係助詞または疑問詞が用いられた時, それに呼応して文末の活用語が一定の活用形をとる現象。(2)(狭義には)文語において, 文中に係助詞「ぞ」「なむ(なん)」「や」「か」が用いられる時, 文末を連体形で結び, 係助詞「こそ」が用いられる時, 已然形で結ぶ現象。 これは, すでに上代から見られるが, 中古において特に発達し, ひろく行われるに至った。 しかし, 中世以降, 終止形と連体形が同じ語形になるとともに次第に衰えていった。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.